お参りの皆様へ
開門時間は、午前7時頃から午後5時頃までです。開門中は自由にお参りいただけます。
山門正面に延命みがわり地蔵尊をお奉りする地蔵堂があり、地蔵堂右手の階段を上がるとご本尊・阿弥陀如来をお奉りする本堂があります。
ご用の方は、山門を入ってすぐ右側の〈本坊寺務所〉にお越しください。ご朱印やお守り、お札などもこちらで授与いたします。 また、法要・行事の際は本堂脇の大玄関からお上がりください。
常時在宅しておりますが、稀に不在の時もありますので、事前にご連絡(052-832-0562)の上、お越しいただけると幸いです。
境内のご案内
本 堂
尾道・浄土寺阿弥陀堂(国重文)を模し、大棟には東大寺式の鴟尾(しび)を冠した新本堂は、平成21年9月に竣工しました。
秀逸な龍の彫刻や一刀彫りの櫻の手挟みなど、向拝周りに旧本堂の遺構を移築しました。
内 陣
本堂内陣も旧本堂から移築しており、荘厳な雰囲気は往時のままです。
格天井には名古屋城遺構と伝わる狩野派絵師が描いた24枚の折枝花卉図が奉られています。
山 門
中区白川町(南寺町)から移築された貴重な建物です。
境内側の屋根には幸福をよぶ亀の甲羅が鎮座しています。
鐘 楼
昭和35年に当山第24世・唯空玄識上人が発願し建立しました。
兵庫県生瀬にある浄橋寺の梵鐘(国重文)を模しています。
地蔵堂
開山上人の念持仏である延命みがわり地蔵尊のほか、6体の六道能化地蔵尊と千体地蔵尊をお奉りしております。
杉立庵
岡谷家より昭和36年に菩提寺である当山に移築される。杉立庵(すぎたちあん)の名は多賀大社の神紋・三本杉に由来すると伝わります。
妙枝庵
歴代住職の隠居場であった妙枝庵(みょうしあん)を平成18年に改築竣工し、現在は當麻曼陀羅を安置しています。
石 庭
松尾流10代・松尾宗吾 宗匠の作庭による龍安寺型の砂庭。中央には東大寺大仏殿の礎石と伝わる石が配されています。
本堂内陣天井絵
本堂内陣の天井には、江戸中期の狩野派絵師の作と考えられる折枝花卉図24枚が収められています。
金具の家紋が尾張徳川家ゆかりの葵ご紋であることから名古屋城の遺構であることがわかります。
※一般公開はしておりません。
旧本堂位牌堂天井板絵
旧本堂解体に伴い位牌堂にあった天井板絵147枚を名古屋市博物館に寄贈しました。博物館学芸員・津田卓子氏により一連の作品群は、尾張藩校・明倫堂の教授を務めた儒学者の秦 世寿(はた よよほぎ/1796~1859)が、亡父の追善供養のため寛永5年(1853)から安政5年(1858)の約6年の歳月をかけて菩提寺である当山へ奉納したものであることが判明しました。
作者は、狩野派絵師である松野梅山や南画の中川梅逸、四条派の服部雲仙などの画家はもちろんのこと、東照宮別当尊寿院の住持である風花翁雲阿や医学者の藤波方岳などの文化人も参加しており、幕末期における尾張藩の文化交流をあらわす貴重な史料であるとの評価をいただきました。
狩野派絵師・松野梅山の「富士図」
嘉永6年(1853)の作である。
四条派絵師・服部雲仙の「雁鴨図」
医学者である藤波方岳の「梅花図」
平成25年10月26日に開催された講演会〈見上げてごらん 櫻誓願寺の天井板絵〉の様子。
名古屋市博物館で開催された展覧会の様子。
この作品は、南画家・中川梅逸の「牡丹図」